気になる子供の教育費と貯め方。私立か公立か、いつから私立にするのか、など進路によって大きく教育費は変わります。幼稚園に入園する3歳から大学卒業までの22歳までの子供の教育費をコース別で考えるとイメージしやすいですよ。
1.子供の教育費や貯め方は、実はコース別で考えるとイメージしやすい
2.コース別の教育費総額で注目すべきポイント
3.プロ家庭教医師がアドバイス、子供の進路の決め方
4.教育費の盲点?塾と家庭教師の費用
5.子供の教育費と貯め方は進路で変わる
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1.子供の教育費や貯め方は、実はコース別で考えるとイメージしやすい
今回のコラムではまずコース別の教育費の総額を知ることから始めましょう。教育費の全体像がわかっていると、教育資金の計画を立てやすくなるのはもちろんのこと、進路を決めるときにも判断しやすくなるんですよ。
ちなみに医学部などを視野に入れているご家庭は、ずっと国公立だったとしても約1500万円、全て私立だとすると約5000万円かかるので、夢を実現するためにも早めの資金計画が必要と言えるでしょう。
ケース1 : 全て国公立に通った場合
ケース2:大学のみ私立、幼稚園・小学校・中学校・高校は国公立に通った場合
ケース3 : 幼稚園・大学は私立,小学校・中学校・高校は国公立に通った場合
ケース4 : 幼稚園・高校・大学は私立、小学校・中学校は国公立に通った場合
ケース5:幼稚園・中学校・高校・大学は私立、小学校のみ国公立に通った場合
ケース6:全て私立に通った場合
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2.コース別の教育費総額で注目すべきポイント
子供一人を大学まで卒業させるって、正直かなりのお金がかかりますよね・・・
そこでコース別の教育費総額をみて、ぜひ注目してほしいポイントが3つあります。教育資金の計画を立てる時や、実際に子供の進路を決める参考にもなると思います。
<注目するポイント>
✔︎ 教育費の半分以上は大学でかかる
✔︎ 小学校から私立に入るコース6と、コース5の教育費の差は約763万円
✔︎ 中学校から私立に入るコース5か、高校から私立に入るコース4かの教育費の差は約276万だが 、ここで迷う家庭は多い
教育費の半分以上は大学でかかる
つまり、幼稚園〜高校までの教育費と、大学の教育費は分けて考えた方がいいということになります。
例えば幼稚園〜高校までの教育費は日々の家計の中でやりくりするとします。そして大学の教育費は別途つみたてなどでしっかり準備していきましょう。
大学は入ってからもお金がかかりますが、入る前の塾代や受験費用、もし自宅以外から通うことになればその引越し費用などもかかりますね。
遅くても大学入学1年前の17歳までには大学の費用が全て準備できていると安心です。
小学校から私立に入るコース6と、コース5の教育費の差は約763万円
先ほど教育費の半分以上は大学でかかるので、高校までの教育費は日々の家計の中でやりくりしましょうと書きました。
もし小学校から私立に入れるとすると、どのくらいの年収があればいいのでしょうか。
データでは私立小学校に入れている親御さんの約半数の年収は1200万円以上です。このデータから見ても小学校から私立を選択できる家庭はほんの一握りと言えそうです。
中学校から私立に入るコース5か、高校から私立に入るコース4かの教育費の差は約276万だが 、ここで迷う家庭は多い
教育は、教育費というお金の面から見れば意外と分かりやすく、どこまでなら払えそうかという判断基準がありますね。
教育費だけで見れば高校から私立に入る方が負担は少ないのですが、教育方針や進路という面から見ると中学受験も捨てがたいという訳です。
例えば中高一貫6年間の教育が受けられるのは魅力的ですし、施設面でも充実しているでしょう。先生の移動も少なく指導力が高いイメージもありますよね。
実は私立高校の助成金もあるので、意外と私立高校はお金がかからなかったりします。
2020年4月に制度の改正があった高等学校就学支援金では、世帯年収が910万円以下の世帯に対して年収ごとに118,800円から最大396,000円が年間で支給されます。
さらに東京都では、年収910万円以下の世帯に年間で約46万の支給をしています。
となるとお金の面だけではなく、子供に合った教育方針と進路の面が気になるようになりますね。
先ほど注目するポイントの3つ目に書きましたが、中学受験か高校受験かで悩まれるご家庭は結構多くいらっしゃいます。
私は受験の専門家ではありませんので、思い切って知り合いのプロ家庭教師の方にアドバイスを求めました。教育方針や進路の面でどう考えれば悩んでいる方も多いと思うので、みなさんにもシェアさせていただきますね。
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3.プロ家庭教医師がアドバイス、子供の進路の決め方
高校受験をする子供は100%
「私立中の子供は、ほぼ中高一貫校なので、高校受験がないんですね。(例外的に高校受験をする子もいます)一方、公立中に行った子は、都県立高校を受験するにせよ、私立高校を受験するにせよ、ほぼ100%【高校受験】はあるんです。公立中から高校受験をしないのは、例外的に公立中高一貫校の子(人口の1%以下)と、中卒で働く子だけです。」
公立中からは高校受験100%という考え方、私は目から鱗でした。私は神奈川県出身ですが、そう言えば受験したな〜と高校生の頃の記憶が蘇ってきました。結局私は第一志望の学区外の公立高校に落ちて、滑り止めの私立に入学したんだっけ。当時は落ちたショックが大きかったですが、親も学費の工面に大変だっただろうな・・・とこのデータをみて改めて思いました。
余談が長くなりましたが、実際の高校生の公立・私立の割合はどのくらいなのでしょうか。こちらの図をご覧ください。
東京だけを見ればなんと約6割の人が私立高校なんですね・・・となると我が子も!?
東京だけでなく首都圏にお住まいの方は、人ごとと思わずに高校からは私立の教育費を見積もっておいた方がいいかもしれません。
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4.教育費の盲点?塾と家庭教師の費用
教育費で意外と忘れがちな塾や家庭教師の費用についてもアドバイスをもらいました。
「公立中に通われると、100%高校受験があるので、私立より公立の方が学習塾費も高くなります。さらに、難関校を目指すと塾だけでなく家庭教師をつけるケースなども多くあるので、どのレベルの学校に進学させたいかが教育費に大きく影響します。」
そうか、塾の費用や学校のレベルによっては家庭教師の費用もしっかりと計画に入れておかないといけませんね。学校のレベルによって教育費も平均を大きく上回る可能性があります。
さて今日アドバイスをいただいた方はプロ家庭教師の牧靜さんです。無料の個別相談なども実施されていますので、進路が気になる方はお気軽にご相談されてみてくださいね。
牧さんのホームページはこちらです。
https://www.original-education.com
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5.子供の教育費と貯め方は進路で変わる
子供の教育費を考える時は、まずコース別で全体像を把握しましょう。そして高校までの教育費は家計から捻出できるように工夫が必要です。
大学の教育費については目指す進路をまず仮できめておいて、その分の準備を始めるようにしましょう。
牧さんのアドバイスにもありましたが、学校のレベルによって教育費が大きく変わる可能性があります。
そして家庭によって教育資金の貯め時がいつかは異なります。進路を想定しつつ、我が家の貯め時がいつか?を知りたいならライフプランを作るのが一番の近道です。
でもプロにいきなり頼むのはハードルが高い・・・という方に、無料のメール講座「教育費で悩まない賢いママになるための5ステップ」をご用意しています。ご活用いただき、教育費の不安や悩みが少しでも解消しますように。