2019年11月03日
ライフプラン

ライフプランは自分軸で作る

「これからどんな生活がしたいですか?」

これは私が初めて会うお客様に必ずする質問です。

 

ライフプランを作る上で、まずは「どんな生活がしたいか」がとても重要です。「どんな生活がしたいか」つまり自分の人生で何がしたいかを私とお客様でしっかり共有することが大切だと考えています。

 

なぜそう考えるようになったか・・・それは私が駆け出しのFPだった頃、友人のライフプランを作らせてもらった時の失敗が理由です。

 

私も友人も結婚しておらず、独身で社会人数年目だった頃のことです。

色々話を聞いたあと、その友人が結婚して子供を2人産んだらという想定のライフプランを作ることになりました。何度も面談を重ね、出来がったライフプランを喜んでもらえると期待して感想を聞いたところ「将来の生活を決め付けられている気がして苦しい」という言葉をもらいました。私はとてもショックを受け、どうしてこんなことになってしまったのだろうと考えを巡らせました。

 

真意は友人にしか分かりませんが、原因は2つあると思いました。

  1. 将来に対する具体的なイメージがなかった。
  2. 将来を考えるには不確定要素が多すぎた。

 

<将来に対する具体的なイメージがなかった。>

この頃の私は、自分自身が20代ということもあり、将来どうなるのか、自分でもイメージしきれていなかったような気がします。ということはもちろん友人も。つまり「これからどうしたい」が定まっていない時期だったということです。

 

<将来を考えるには不確定要素が多すぎた。>

独身の女性にとって結婚するかどうかは重要なポイントですよね。私もそうでした。「結婚はしたいですか?」と聞かれれば多くの女性が「いつかは」と答えるでしょう。

さらに「子供が欲しいですか?」「何人欲しいですか?」と聞かれても、まだ結婚もしていないし・・・、そもそも子供が欲しいのかもよくわからないというのが本音かと思います。

具体的な計画を独身時代に立てるのは、あまりにも不確定要素が多く、相手がいることならなおさら自分が希望しても叶うことばかりではないかもしれません。

 

当時、20代で独身だった友人にとって、もし結婚したら・・・子供がいたら・・・と想定ばかりのライフプランを作るということは、反対にもし結婚しなかったら・・・子供がいなかったら・・・という不安を抱かせてしまうと同時に、結婚しなければ、子供を産まなければという決め付けにもなり兼ねないものだったのかもしれないのです。

 

友人には申し訳ないことをしましたし、経験不足な自分が悔しくてたまらなかったのですが、このことを教訓に、「これからどんな生活がしたいですか?」をしっかり共有することが私のライフプラン作成の基本となりました。

そして今はその答えが見つからなくても、決して押しつけない、お客様が答えを出すまで寄り添うというスタンスを心がけています。

 

ライフプランはあくまでも計画です。その通りにしなければいけないというものではありません。計画があることで、不安がなくなったり少し頑張れたりするものでなければいけません。

 

まとめると、一度もライフプランを作ったことがないけれど興味がある方や、これからライフプランを作ってみたいが何から始めればいいかわからないという方は、「これからどんな生活がしたいか?」を具体的に考えてみてくださいね。

 

まずは妄想ベースで全然OKです。「いつか〇〇したいな〜」、「こうなったら素敵だな〜」、反対に「こうなるのは絶対嫌だな〜」でもいいのです。

 

ライフプランは自分の価値観に基づいて作る、つまり自分軸で作ることが大切です。自分軸で作ると誰かと比べたり、決め付けたり、悲観したりすることなく、一貫してポジティブなライフプランになるのでオススメです。

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